駐車場の空きの問題が深刻化して
1、機械式駐車場の無駄遣いが深刻化しています。
2、其の赤字が修繕積立金を食いつぶしています。
3、「空き」が老朽化を加速させ不良資産化します。
4、駐車場平置き化工事会社を選ぶ際、数社の相見積もりをやっていない!

 

左記の理由で機械式駐車場を平置き式にする大きな流れになってきていますが、問題は、専門工事会社の情報が少なく工事会社の選定を関係会社に任せてしまって、その工事会社の信用力を確認せず、相見積もりすらやっていないケースが多い事です。また、平置き化工事専門の工事会社は少なく、なかなか信頼のおける会社を捜せないのが現状です。
そのため、競争原理が全く働いていないので、管理組合は多くの損失を受けています。新聞読者からのご要望にお応えして、信頼性のある「駐車場、平置き転換工事会社」を紹介サービスを始めます。ひも付きの工事会社との相見積もりを必ず実施してください。

機械式駐車場25台分を解体、撤去

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近年のマンションは、駐車場不足よりも駐車場空きの問題を抱えている傾向にある。住民の高年齢化、若者の車離れが、その要素といえるかもしれない。
マンションでは、機械式駐車場のシェアが多くを占め、駐車場の借り手がなければメンテナンス費が赤字となるケースが増えている。そもそも駐車場の保守費用、交換費用を独自口座で管理しているマンションは少なく、管理費会計で収入・支出を計上しているところがほとんどだ。
Dマンション管理組合は、1F住戸の専用庭の一画にある専用使用権付き平置き式駐車場12台と、機械式駐車場75台が設置されていた。
ところが、管理組合によると、この機械式駐車場の借り手が徐々に減って、25台分のパレットが空いた状態であったという。155cmという車高制限があり、外の民間駐車場を借りている人もいる。
使用料収入の60%は管理費会計、40%が積立金会計。メンテ費は管理費会計から支出するシステムである。

メンテ費、年間200万円を超えていた

機械式駐車場のメンテ費は1パレット3,000円×年6回で合計年間約135万円。それでも1パレット4,500円で200万円を超えていた金額から再見積もりをとって下げた数字である。
「ある時メンテナンス会社から、異常があるから修理する必要があるといわれた。危険です、と。別に費用がかかるので理事会で検討するんですが、その検討に半年かかることもある。半年も同じ状態にしていて何が危険なのでしょうか」とある役員の話。
日常のメンテのほかに3年ごとの塗装、チェーンやベアリング等消耗品の交換、将来の建て替え…機械式駐車場ほどの金食い虫はない。
しかも25台もの空きがある。とても費用と効果がマッチしているとはいいがたい。「だったらつぶしてしまえ」。
大規模修繕工事に合わせて、25台分を解体・整地した。その費用約300万円。解体後は平置き6台分を置き、使用料収入に組み込む。
管理組合では「不要となるメンテ費を考えれば、工事費はあっという間に元が取れる」と話している。
工事データ
○工事名/Dマンション大規模修繕工事○建物概要/ 1999年竣工・地上7階、地下1階建て・1棟・101戸 ○発注者/Dマンション管理組合 ○設計・監理者/よこはま建築監理協同組合
○施工者/シンヨー㈱
○駐車場使用料(月額)/(旧)機械式75台2万円、専用使用権付き(1F住戸のみ)平置き12台2万2,000円 (新)機械式50台2万円、専用使用権付き(1F住戸のみ)平置き18台2万2,000円
(大規模修繕工事新聞 第34号)

撤去前の25台分の機械式駐車場。以前は75台全部で年200万円以上のメンテ費が必要だった
撤去前の25台分の機械式駐車場。以前は75台全部で年200万円以上のメンテ費が必要だった
撤去の際には、地下ピットを埋め、産業廃棄物を捨てる作業を行う
撤去の際には、地下ピットを埋め、産業廃棄物を捨てる作業を行う
撤去後は平置き6台分を確保。メンテナンスフリーで使用料がそのまま管理組合の収益になる
撤去後は平置き6台分を確保。メンテナンスフリーで使用料がそのまま管理組合の収益になる

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