駐車場の空きの問題が深刻化して
1、機械式駐車場の無駄遣いが深刻化しています。
2、其の赤字が修繕積立金を食いつぶしています。
3、「空き」が老朽化を加速させ不良資産化します。
4、駐車場平置き化工事会社を選ぶ際、数社の相見積もりをやっていない!

 

左記の理由で機械式駐車場を平置き式にする大きな流れになってきていますが、問題は、専門工事会社の情報が少なく工事会社の選定を関係会社に任せてしまって、その工事会社の信用力を確認せず、相見積もりすらやっていないケースが多い事です。また、平置き化工事専門の工事会社は少なく、なかなか信頼のおける会社を捜せないのが現状です。
そのため、競争原理が全く働いていないので、管理組合は多くの損失を受けています。新聞読者からのご要望にお応えして、信頼性のある「駐車場、平置き転換工事会社」を紹介サービスを始めます。ひも付きの工事会社との相見積もりを必ず実施してください。

マンション駐車場 エトセトラ③駐車場不足対応・空き駐車場対策

2011-03-15-18 駐車場使用料の設定根拠、駐車場収入の使い道、迷惑駐車や防犯対策についてきて述べてきた駐車場問題。このコーナー最終回は、長年どのマンションでも問題だった駐車場不足と、逆に近年増加してきた空き駐車場への対処の仕方の注意点などにスポットをあてます。

2011-03-15-19 「マンションの駐車場がいっぱいで、外の民間駐車場を借りている。順番待ちは20台とも言われている。しかし、その民間駐車場の土地に今度ビルが建設されるという。
どこか他の遠い場所を借り直すしかないのか」
順番待ちで駐車場を借りたい人が借りられない一方、入居当初からずっと敷地内の駐車場を借りて使用し続ける住民もいます。この差は何なのでしょうか。
管理組合としては、そんな不公平感が住民間のトラブルに発展することを防ぐ必要があるといえます。
事例では、1年ごとの登録制にして、毎年借りられる駐車場の場所を決めるためのくじ引きを行っている管理組合があります。公平性の確保のためとはいえ、毎年駐車場が変わること、それを毎年まとめ管理することなどの苦労が思いやられましたが、多くのマンション住民の関心事であるため、この際に管理組合からの別のお知らせにも関心を持ってもらえる大切なイベントになっているということでした。

2011-03-15-20 一方、近年ではあちらこちらのマンションで空き駐車場が増えている傾向にあります。若者の車離れ、高齢者の増加、車両規制(ワンボックスなどの大きな車両が機械式では特定の場所しか入らない)などから駐車場の借り手がマンション住民の中にいなくなっているのです。
そこで、外部への貸し出しを検討する管理組合が増えているのですが、気をつけたいのがマンション住民ではなく外部へ貸す場合、駐車場収入は管理組合の収益になるという点=税務対策です。

外部への貸し出しは、状況によって駐車場全体が課税対象になるケースもある
外部への貸し出しは、状況によって駐車場全体が課税対象になるケースもある

空き駐車場が増え、外部に貸す場合はだれに貸し、どのくらい収益を上げるかというだけでなく、駐車場全体が課税対象になる可能性も頭に入れて検討しなければなりません。
機械式駐車場は月々の電気代や定期的なメンテナンス料、将来にかかる修繕費など多額の費用が発生します。
ある管理組合では空き駐車場が増え、「この際に」と思い切って機械式駐車場1ブロック(25台分)を撤去してしまったという事例も報告されています。

◆最後に
駐車場使用料の決め方、駐車場収入の会計処理、迷惑駐車対策、防犯対策、駐車場不足への対応に空き駐車場への対応等々…マンションの駐車場は問題となりやすい様々な要素を持っています。
まずは自分たちのマンションで駐車場がどんな状況にあるのか、今後どうしていけばいいのかなどを把握して課題を解決していく必要があるといえましょう。
(大規模修繕工事新聞 第15号)

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